V−C.主要判例評釈・解説集

 
1)単行書(図書)のコンメンタール

@「新判例コンメンタール」(三省堂)

<特色> 条文ごとに学説と対応する判例を解説しています。多くの重要判例とそれらの判例評釈を参照できます。各条の構成は、条文、対応判例、条文の概説、判決原文(主要判例のみ)となっており、それぞれ最終巻に判例年月日索引、事項索引がついています。(「民事訴訟法」を除く)

  )「日本国憲法」 (平成5年刊)全3巻
  )「民法」  (平成3年刊)全15巻
  )「刑法」   (平成8年刊)全6巻
  )「民事訴訟法」 (平成5年刊)全6巻
 
A「有斐閣コンメンタール」(有斐閣)

<特色> 条文ごとに対応する判例を解説し、また、対応する外国法条文が比較指示されています。各巻末に事項索引、年月日索引があります。

  ア)「新版注釈民法」 (昭和63年刊)全28巻
  イ)「新版注釈会社法」(昭和60年刊)全15巻+総索引
              補巻:平成6年改正の内容を追補
  ウ)「注釈刑法」   (昭和39年刊)全6巻+総索引
              補巻1・2:昭和49年8月までの追補
  エ)「注釈民事訴訟法」(平成3年刊) 全10巻

 
B「大コンメンタール刑法」(全10巻+総索引/青林書院)

<特色> 平成2年9月までの刑法関係の判例・判例研究について、条文ごとに整理しています。別巻として総索引があり、事項索引(五十音順)と審級年月日順の判例索引がついています。
 

C「判例マニュアル」(三省堂)

<特色> 法学の初学者向けに各巻100件の重要判例を選び、見開き構成で出典・判旨・事実の概要・学習のポイントを解説しています。

      ア)「判例マニュアル憲法」(平成元年刊)全2巻
      イ)「判例マニュアル民法」(平成2年刊)全5巻
      ウ)「判例マニュアル商法」(平成元年刊)全3巻
 
2)法律雑誌の別冊(長期間にわたる判例の評釈)
 
@「基本判例」シリーズ (別冊法学教室・有斐閣)

<特色> 憲法・民法・刑法の基本判例について、「判例百選」シリーズより、平易・丁寧に解説します。ひとつの判例について、事件の概要・判旨・解説・参考文献を数ページで解説しています。巻末に判例年月日別総索引があります。

      ア)「憲法の基本判例」  (昭和60年12月刊)
      イ)「民法の基本判例」  (昭和61年 4月刊)
      ウ)「刑法の基本判例」  (昭和63年 4月刊)
      エ)「憲法の基本判例(第2版)」(平成8年4月刊)
 
A「判例百選」シリーズ (別冊ジュリスト・有斐閣)

<特色> 各分野別に重要判例を1件2頁で解説します。構成は、事実の概要、判旨、解説、および参考文献です。巻末の索引で判決日から検索することができますが、刊行期以降の判例評釈については、「ジュリスト」臨時増刊の「重要判例解説」(各年度)で補完する必要があります。
 判例百選シリーズは、同一標題で何度も版を改めて刊行されるので、多くの場合、以下のように「別冊ジュリスト○○号」と表示されています。
 
    ◎「判例百選シリーズ」所蔵タイトル対照表         
  

3)1年間の判例評釈集
 
@「私法判例リマークス」(「法律時報」別冊、上:2月刊 /下:7月刊)

<特色> 前年度の重要判例を2分冊(上巻:1〜6月分/下巻:7〜12月分)で解説します。民法・商事法・民事手続法・国際私法の判例について、学説・評論に多くの部分を割いて解説しています。索引は巻末の裁判年月日順索引です。

A「判例セレクト」(「法学教室」3月付録)

<特色> 憲法・民法・刑法の各分野について、前年度の重要判例より10件ずつ選び、それぞれ1ページで事件の概要と判旨を解説しています。各ページの冒頭には論点が整理されています。

B「判例回顧と展望」(「法律時報」4月臨時増刊)

<特色> 憲法・行政法・刑法・民法・商法・労働法・刑事訴訟法・民事訴訟法・経済法の各分野について判例を概観しています。巻末に判例年月日索引があります。

C「重要判例解説」(「ジュリスト」6/10 臨時増刊)

<特色> 年間の重要判例について、各法分野全体の判例の動きを総括し、各件の概要・判旨を解説しています。巻末に判例年月日索引があります。

D「主要民事判例解説」(「判例タイムズ」9/25 臨時増刊)

<特色> 民法・商事法・知的財産権・民事訴訟法・行政・労働法の各判例を解説しています。各判例の構成は、判旨・参照条文・解説・概要・問題の所在・判例学説の動向・位置付け・文献で、巻末に言渡年月日順索引がついています。

E「最高裁判所判例解説」 刑事/民事篇(法曹会)

<特色> 「法曹時報」掲載の「最高裁判所判例解説」を1年分収録したものです。巻末に裁判年月日索引があります。

<構成> 刑事篇:刑法、刑事訴訟法、諸法
    民事篇:憲法、民法、商法、民事訴訟法、民事執行法、諸法
 

4)主要な判例評釈掲載誌
 
 誌 名 刊行頻度   所蔵範囲     内容紹介
N.B.L. 月2回刊 1号 (1971) 商取引関係判例研究あり
金融商事判例 月2回刊 1号 (1966)〜 判例紹介と金融商事判例研究
自治研究 月刊 471 (1971) 行政判例研究(地方自治関係)
ジュリスト 月2回刊 1号 (1952) 憲法、経済法、商事、租税、
刑事、労働判例研究など各種
判時報 旬刊 1号 (1953) 〜  重要判例に解説を付して速報
判例評論 月刊 1号 (1955) 判例時報の付属誌
毎月、最新判例批評を掲載
判例タイムズ 月2回刊 1号 (1950) 重要判例に解説を付して速報
法学協会雑誌 月刊 871 (1970) 最高裁判所民事判例研究
法学教室 月刊 1号 (1980) 〜  「時の判例」では、重要判例
に解説を付して紹介。
法曹時報 月刊 11 (1949 最高裁調査官による最高裁判
所判例解説あり。
法律時報 月刊 11 (1929) 〜  メディア判例研究、労働判例
研究等。文献月報・判例評釈
は、判例評釈の検索に有用。
法律のひろば 月刊 471(1994) 毎号数件の判例研究あり。
民商法雑誌 月刊 1054(1992) 最高裁民事の判例批評あり。
法律判例文献情報 月刊 1号(1981) 法律文献、判例の検索誌
判例評釈は文献編に収録

 
戻る