1)現行法令を調べるとき
@ 「六法全書」(有斐閣)
<検索> 法令名、事項名(個別の事項索引)
<特色> T・U巻に分かれ、現行の主要法令984件を収録(平成10年版)する最もポピュラーな六法です。主要な法律13件には個別の事項索引があり、キーワードから条文を検索できます。ただし、全体を検索できる「総合事項索引」は無いので注意が必要です。
<排架> 昭和32年版から、平成11年版(最新版)まで所蔵しています。
昭和32年版から
〜 平成10年版まで |
第三閲覧室<法令・判例集書架>
(昭和46年版のみ所蔵なし) |
平成11年版(最新版) | 第一閲覧室 320.91/R |
A「有斐閣判例六法」(有斐閣)
<検索> 法令名、事項名、事件名、判例年月日
<特色> 主要法令84件を収録し、うち28件には条文ごとに対応する判例(延べ10,100件)を付けています(平成11年版)。類書の中では最も親切な索引があり、収録法令全体の条文を総合事項索引から検索でき、また、判例年月日索引に加え事件名索引でも判例を検索できます。各々の判例には出典が指示され、「判例百選」シリーズを中心に最新の評釈1点を案内しています。
B「模範六法」(三省堂)
<検索> 法令名、事項名、判例年月日
<特色> 主要法令422件(うち36件に判例付き)を収録しています(平成11年版)。「判例六法」より規模が大きいですが、判例評釈の指示や事件名索引はありません。
C「現行法規総覧」(衆議院・参議院法制局編集/第一法規)
<検索> 法令名、制定年
<特色> 全103巻、加除式なので半年程度のタイムラグで、最新の内容に更新されています。両議院法制局の編集により、現行の法令・規則・条約・主要告示を網羅しています。法律の題名に含まれている単語から検索できますが、条文中のキーワードから検索することはできません。
<構成>
1編
2編 3編 4編 5編 6編 |
憲法
国会 行政一般 地方制度 司法法務 民事法 |
7編
8編 9編 10編 11編 12編 |
刑事法
警察消防 教育文化 厚生 労働 財政 |
13編
14編 15編 16編 17編 18編 |
租税
金融 産業一般 農林 商工 陸運海運 |
19編
20編 21編 22編 23編 24編 |
郵政
電気通信 建設 国防 外事 条約 |
<索引>
ア) 総目次(索引1:99巻)
イ) 現行法令五十音索引(索引1:99巻)
ウ) 現行法律題名キーワード索引(索引1:99巻)
法律の題名に含まれるキーワードから五十音順で検索できます。政令・条約などは検索できません。
エ) 年別索引(索引2〜4:100〜102巻)
明治元年より各年度公布順に、法律・制令・条約・省令・告示の一覧を収録しています。改廃の記録が付記され、現在の効力がわかります。
オ) 旧法令改廃沿革索引(索引5:103巻)
憲法・法律・勅令・政令で廃止、全部改正、効力を失ったものの制定・改廃の履歴を登載しています。五十音順に排列されています。
以下の法律雑誌に新しい法令の解説が掲載されています。どの法律雑誌でも解説に大差はありませんが、月2回刊の「ジュリスト」や「時の法令」を調べるより、月刊誌の「法律時報」を調べた方が効率的です。
@「法律時報」の(新法令解説)(法律時報社・月刊)
<特色> 内閣法制次長の編集により、新たに公布された法律・政令・条約・省令・規則を収録し、主要なものは解説をつけています。毎号10頁程度で、管轄省庁別に排列しています。(昭和4年創刊号より所蔵)
A「時の法令」の(法令ニュース)(大蔵省印刷局・月2回刊)
<特色> 毎号数頁で新法令を解説し、管轄省庁別に排列しています。公布日(官報掲載日)だけでなく、掲載先が「官報」本誌か号外のどちらなのかも指示されています。(平成4年分より所蔵)
B「ジュリスト」の(新法令・廃止法令)(有斐閣・月2回刊)
<特色> 新法令の解説は上記2種と同様で、「六法全書」に準拠した排列となっています。また、新たに廃止された法令の失効日と典拠法令のリストも掲載されています。(昭和27年創刊号より所蔵)
C「官報」(大蔵省印刷局・日刊)
<特色> 新しく制定された法令(法律、政令、条約、省令、訓令、告示すべて)は「官報」掲載により公布・公示されます。「官報」は日刊(日・祝は休刊)で、掲載事項が多い場合には「号外」が出ます。また法律や白書を解説する「官報資料版」も毎週発行されています。法令の公布日(掲載日)がわからないと探すのが大変なので、上記の法律雑誌の記事で公布日を調べてから「官報」にあたるとよいでしょう。「官報」は平成5年分より所蔵しています。(第3閲覧室)
<索引> 1ヶ月ごとに目録が作成されています。また、「官報資料版」のみ(上半期:1〜6月/下半期:7〜12月)の総目次があります。
3)廃止・改正法令を調べるとき
廃止された法令や改正された法令の改正前の条文は、「現行法規総覧」には収 録されていません。ただし、「現行法規総覧」の「旧法令改廃沿革索引」や「年別索引」を使えば、制定日・改廃の沿革(改正の履歴、廃止日)を調べることができます。改正・廃止の日付が判明すれば、「六法全書」や「法令全書」によって条文がわかります。
@「法令全書」(戦前期)(内閣印刷局/原書房)
<検索> 法令名、公布年
<特色> 「官報」掲載の法令を年単位でまとめ、詔書、法律、勅令、軍令、条約、省令、訓令、告示の順で収録しています。各年次の冒頭に、イロハ順の法令索引と公布順の法令目録があります。
<所蔵> 慶応3年〜明治17年
明治42年〜昭和10年
A 当該年度の「六法全書」
昭和32年版から最新版まで「六法全書」を所蔵しています(昭和46年版のみ欠)。改正・廃止より前の年次の「六法全書」を調べれば旧法令の条文がわかります。
B「刑事関係旧法令集」(法務総合研究所)
<特色> 明治元年以降、昭和44年までのの主要旧法令集。新律綱領、陪審法、感化法など50編を収録しています。索引はありません。
ア)「刑法編」 (326
K)
イ)「刑事訴訟法・矯正保護法編」(327.6
K)