1998/11/04 医療技術集積の事業を廃止 「時のアセス」で北海道

 

 長期間停滞している事業や施策を見直す「時のアセスメント」を進めている北海道は4日、北広島市を中心に高度医療技術を集積する「ハイメックス構想」の中核事業で、アセスの対象になっていた「医療・産業・研究都市づくり(医産研)」事業を廃止するとの検討評価をまとめた。

 知事らによる政策会議で最終決定するが、中核事業の廃止により、ハイメックス構想自体も中止の方向になる。アセス対象の9事業のうち、中止や凍結、廃止されるのはこれで6事業となる。医産研事業は、人工臓器など高度医療技術関連の研究機関を中心として、周辺に関連産業や住宅、交通機関などを含めた複合的な都市を築くとしたハイメックス構想を推し進める中核事業。同構想は1987年、医産研事業は94年に策定されたが、研究施設の誘致が進んでいなかった。

 道保健福祉部によると、企業研究施設などの誘致が見込めず、インターネットの活用で分散型の研究が進む中、1点集中型の拠点整備は難しくなったしている。また、開発予定地に、希少動物のクマゲラなどが確認されたのも、廃止の背景にあるとしている。

共同通信経済ニュース速報 [1998-11-04-18:51]

 

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