出版社団体が本のデータベース整備へ 3週前に新書出版情報

 

 国内で新しく出版される本の情報を発売の三週間以上前に知ることができるコンピューターのデータベースの整備が進められていて、来年早々には一般の人たちもインターネットのホームページを通じて利用できることになる。

 この本のデータベースは、国内の出版社五百社でつくる日本書籍出版協会が整備を進めているもの。

 このデータベースには、国内で購入できる本およそ五十四万点の「著者名」、「出版社名」、それに「価格」などの基本的な情報が収録されるのをはじめ、新しく出版される本については書店で発売される三週間以上前に、また絶版になる本についても絶版が決まってから一週間以内に情報が入力されることになっている。

 現在、国内で出版されている本については、年に一度発行される目録に情報が収められている。「情報が古く使いにくい」といった苦情が寄せられていたため、このデータベースが計画。

 このデータベースは、あすから協会内部で試験的な運用が始まり、整備が終わる来年早々にはインターネットのホームページを通じて一般の人たちも利用できるようになる。

 民間の調査会社によりますと、今年上半期の本の売り上げは去年の同じ時期を六%下回っていて日本書籍出版協会の本間広政部長は「最新の出版情報を提供することで本の販売の拡大につなげたい」と話している。

[1998-09-30-18:04] NHKニュース速報

 

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