PDF

 PDFは、米アドビシステムズが開発した文書表示用のファイル形式。通常の文書ファイルと異なり、画像や文字がページのどの位置にあるかや、どの程度の大きさかなどを記録することができる機能を搭載し、特定のアプリケーションに依存しないでウェブ上で利用可能。雑誌やカタログなどの PDFファイルの元となったデータのスタイルを損なわずにウェブで表示できることが特徴。PDFファイルを作成するには、専用ソフト「アクロバット」が必要だが、PDF ファイルの閲覧ソフト「アクロバット・リーダー」は無償提供されている。

 

 ソフト開発、販売のアスク(東京都新宿区)はPDFパビリオンに今月販売開始したPDFファイルの検索ソフト「PDFファインダー」を出展。PDFファイルを格納したフォルダーを指定してデータベースをPDFファインダー内に作成し、このデータベースの中からキーワードで検索する仕組み。インターネットも対応し、ウェブサーバーと連携してブラウザー上から検索可能。アスクはカタログの配布などへの応用を提案している。ウインドウズ9895NT対応。パッケージ価格は52000円。

 

 また、電通系のソフト開発、電通テックも9月下旬に販売開始したPDFファイル上で直接校正データの書き込みを可能にしたアクロバットのプラグイン「AD(アド)チェック」を紹介。アドチェックは、PDF上の校正部分を、8色のマーカーで指定すると、近くにウインドウが開いて修正する内容を書き込む仕組み。書き込んだ校正者やユーザー名を登録できるほか、パスワードも設定可能。従来のような宣伝用のチラシなど従来の紙ベースの校正だと校正部分が読みにくかったり、また校正文書の輸送で時間や輸送費などのコストがかかっていたが、PDF上に直接校正データの書き込みを可能にすることで、コスト削減が図れるという。

 

[アドビシステムズ] http://www.adobe.co.jp/

 

(臺 宏士 Staff Writer

[Mainichi Daily Mail Internet/ 981022] 毎日インターネット情報

 

戻る