98/10/6 日本信販、SET取り扱いで NICOSなどのネット決済開始

 

 日本信販6日、インターネット上でのクレジットカード決済の国際標準手順である「SET(セキュア・エレクトロニック・トランザクション)Ver1.0の正式な取り扱い資格をVISAインターナショナル、マスターカード・インターナショナルから取得。

 SET取得でVISA、マスターカードに次いでNICOSカードでもSETの取り扱いが可能になるため、日本信販は今後拡大する電子商取引分野で、国内カードとしては優位性が発揮できると期待。

 当面、12日にオープンするインターネット上の仮想商店街(バーチャルモール)NICOS CitySETを利用したカード決済サービスの運用を始める。当面、14店舗で開始し、初年度500店、3年度で2000店のSET利用店舗を見込んでいる。利用者が支払い手続きをする時にに必要なワレットソフト(電子財布)は日本信販が1年間無償配布、初年度は3万人に供給を計画している。

 日本のクレジットカードには、独自の支払方法として分割払い、リボルビング払い、ボーナス一括払いなどのバリエーションがあり、顧客の利用ニーズも高いことから、SET日本向けの拡張機能JPO(ジャパニーズ・ペイメント・オプション)」を策定することになっている。今回、日本信販はSETと同時にJPOにも対応するため、分割払いができずに高額な買い物をためらっていた顧客も、バーチャルモール・ショッピングに興味を示してくれると見ている。

 SET普及のため、加盟店や会員が提示する電子証明書の確認や、売り上げ回収などを行なうカード会社の与信・決済窓口となるPGW(ペイメント・ゲートウェイ)は、日本信販が独自に構築、活用していく。同時に、一般加盟店からの接続も受け入れており、他社とのPGW接続や問い合わせ窓口の整備を進めることでSET利用店舗を飛躍的に拡大したいとしている。

[日本信販・NICOS] http://www.nicos.co.jp

[NICOS City] http://nicoscity.nipponshinpan.co.jp

(磯和春美 Staff Writer)[Mainichi Daily Mail Internet/ 98年10月07日]

 毎日インターネット情報

 

1998/09/29 日本HP、金融機関向けソリューションで日本ベリサインと協力

 日本ヒューレット・パッカードは、8月に米国で発表された「HP Praesidum(プレシディアム)パートナプログラム」に基づき、日本ベリサインと、国内においても協調セールスなどによって事業協力していくことで合意。

 ベリサインのパートナープログラムの参加により、HP Virtual Vault (ヴァーチャルボルト)のユーザである金融機関が、イントラネット、エクストラネット、インターネット上のEC(エレクトロニック・コマース)関連アプリケーションを構築する際、現在利用可能な最高強度の128ビット暗号化通信を実現する認証証明書を利用できるようになる。

 HPの Virtual Vault とべリサインのグローバル・サーバIDの組み合わせにより、米国や日本などにサーバを有する国際規模の銀行は、米国商務省の事前の許可が軽減され、SSL128ビット暗号化通信を金融取り引き向けに利用できるようになります。HPとベリサインは既に、グローバル・サーバIDを米国商務省の資格審査に適するHP Virtual Vault の顧客に提供することを認められている。従来であれば顧客が輸出許可を得るため自ら申請しなかればならなかった煩雑で時間のかかるプロセスが大幅に軽減され、安全性の高いシステムをスピーディーに構築できるメリットがある

 HPのインターネット・セキュリティ・オペレーションのジェネラル・マネージャである Roberto Medrano は、次のように述べている。

 「強固なエンタープライズ・セキュリティを世界規模で提供するため、べリサインの様なリーディング・プロバイダーと協力することは欠かせない。」「我が社が今回、提案するこのソリューションの組み合わせが、各国の銀行がインターネット上で機密情報をより安全に提供する際の解決策となる。」

 マイクロソフト、ネットスケープの最新バージョンの輸出版ウェブ・ブラウザは、ベリサイン・グローバル・サーバIDを提示された時にだけ、強度の高い暗号化が可能になるよう設計されている。それ以外の時は、40ビットの標準的な暗号化通信に制限される。

 ベリサインのマーケティング担当副社長である Richard Yanowich は、次のように述ベている。

 「HPの世界の銀行顧客に、我々のアライアンスの最初の成果として、高いセキュリティを提供することができ、満足している。将来的には、べリサインのサービスとHPの製品をより密接に統合し、HPの顧客に完全な、PKI(公開鍵基盤)ソリューションを提供する計画。」

 SSL128ビット暗号化通信は40ビットと比較した場合、数兆倍の強固さで通信情報を保護する。従来までは、サーバ製品およびクライアント・ソフトウェアについての米国外への輸出については、米国政府の規制により、40ビットまでという制限があった。そのため、世界各地に拠点を持つ企業であっても、米国政府の許可なしには、強度の高い暗号をグローバルな通信で利用することができなかった。ベリサインは、合衆国の輸出基準に適合した128ビット対応のデジタル証明書を提供することを認められた、世界で最初の第三者認証機関

 なお、HP Virtual Vault とベリサイングローバル・サーバIDの組み合わせによる128ビット暗号化の対応は金融機関を対象として、ソフトウエアによる組み合わせによって実現するもので、このソリューションとは別に、HPはすべての業種に対してハードウエアによって暗号化を提供するHP VerSecureをご提供できるように準備を進めている。

べリサインについて

 ベリサイン(NASDAQ:VRSN)は、企業やウェブサイト、インターネット利用者がグローバルな関係者間で安全かつ確実な通信や取引を行う際に使用するPKI(公開鍵基盤:Public Key Infrastructure)とデジタル証明書ソリューションの大手プロバイダー。日本べリサインは、べリサイン社の日本法人として各種電子認証サービス・ソリューシヨンを提供している。

 べリサインのグローバル・サーバIDは、ホームページの運営主体である金融機関の実在性を証明する機能を有し、かつウェブサーバとウェブブラウザ間を128ビットのSSL通信により暗号化するために必要なデジタルIDを発行するサービスで、年間¥144,900(税込/一年間有効)でご利用頂けます。取得手続き等の詳細は日本べリサインのウェブサイト〈http://www.version.co.jp/service_intro/global_server.html〉。

HP VirtualVaultについて

 HP Praesidium製品群のキー・コンポーネントとして、HP Virtual Vaultは、EC、バンキング、エレクトロニック・コラボレーションなどのインターネット対応ビジネス・アプリケーションに安全なフロント・エンド機能を提供する。

HP Praesidiumパートナプログラムについて

 HP Praesidiumパートナプログラムは、顧客に総合的なインターネット・セキュリティ+ソリューションを提供することを目指し、インターネット技術の先端的なプロバイダとの戦略的なアライアンスによって成り立っている。また、このプログラムは、HP Virtual Vaultと他のHP Praesidium製品の組み合わせで、顧客のエレクトロニック・ビジネス・アプリケーションへの容易なアクセスを可能にするインターネット上のアプリケーションを統合して提供している。

 HP Virtual VaultとHP Praesidiumパートナプログラム、その他HPの各種インターネット製品・サービスに関する詳細情報はhttp://www.jpn.hp.com/go/security

毎日新聞企業ニュースリリース  [1998-09-29-19:35]

 

1998/09/28【日本行政書士会連合会が独自の認証局構築へ】

 日本行政書士会連合会(日行連)と日本ベリサインは25日、日行連がベリサインの電子認証ソリューション「ベリサイン・オンサイト」の提供を受け、独自の認証局を構築すると発表した。行政書士会会員は、日行連認証局が発行する電子証明書を利用することによって、官公署への各種登録申請業務の際に自分の資格をインターネット上で証明できるようになる。

http://www2p.meshnet.or.jp/~gyosei

http://www.verisign.co.jp/

(Igawa)[Mainichi Daily Mail Internet/ 98年09月28日] 毎日インターネット情報

 

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