インターネット接続プロバイダー大手のインターネットイニシアティブ（IIJ）は、12月1日から、社内ネットへのリモートアクセスのセキュリティを保証する認証サービス「IDゲートウェイサービス」を開始すると発表した。従来は社内ネットワークに社外からのアクセスを可能にするためには、アクセスのための専用拠点を用意するなどシステム構築にコストがかかったが、IIJの新サービスは、企業向けダイヤルアップサービス「エンタープライズダイヤルアップIPサービス」と組み合わせることで国内外のIIJアクセスポイントからリモートアクセスが可能になる。初期費用20万円、月額料金10万円。

　IIJが開発したのは、IPアドレスとアカウント情報を組み合わせ、企業に設けたゲートウェイサーバにアクセスがあると、その２つの情報を元にIIJ内に置かれたIDサーバが認証を行なうしくみ。この方法だと、社内ネットワークのサーバや端末側の設定は変更する必要がなく、「プロバイダ-ー側でアクセス情報を選別することで社内ネットワークのセキュリティを向上させることができる」（IIJ）といい、低コスト、短期間でリモートアクセス環境の構築が実現できることから市場の拡大を狙っている。

[IIJ] http://www.iij.ad.jp/

（磯和　春美　Staff　Writer）[Mainichi Daily Mail Internet/ 98年10月05日]

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