用語集

骨関連語
間葉系幹細胞
骨芽細胞、軟骨細胞、脂肪細胞、筋肉細胞に分化する能力を持つ。
骨では骨髄に存在する。
骨芽細胞
間葉系幹細胞から分化する骨を作る細胞。
破骨細胞
単球/マクロファージから形成される多核の細胞で骨を溶かす。
単球/マクロファージ
白血球の一種で貪食作用を持つ。
血液存在時には単球、組織の中ではマクロファージと呼ばれる。
骨粗鬆症
骨の量が減り骨がもろくなる病気。閉経後骨粗鬆症と老人性骨粗鬆症が存在する。

骨芽細胞関連因子
RANKL/ODF/TRANCE/OPGL/TNSF11
これはすべて同じ物をさしています。
破骨細胞形成に必要な因子で間葉系幹細胞や骨芽細胞から分泌されます。

RANKL= receptor activator of nuclear factor-κ
ODF = osteoclast differentiation facter
TRANCE= TNF-related activation-induced cytokine
OPGL= osteoprotegerin ligand
TNFSF11= TNF super family 11
OPG/OCIF/TR1
これも同じ物です。
同様に間葉系幹細胞や骨芽細胞から分泌されます。
可溶性の因子でRANKLに結合する能力があるため、破骨細胞へRANKLのシグナルがいかないように阻害します。

OPG= osteoprotegerin
OCIF= osteoclastgenesis inhibitory factor
TR1= TNF receptor-like molecule1
骨関連培養細胞
ST2
骨髄由来の培養細胞です。 ビタミンDでRANKLを誘導でき、破骨細胞の形成を支持することができます。
また、ビタミンCで骨芽細胞様の細胞になることができます。
MC3T3-E1
よく使われる骨芽細胞。
長期に培養することでマトリックスの凝集体にカルシウムを沈着させることができる。
骨関連サイトカイン
プロスタグランジン(PG)
PGはAからIまでの9種類があり、脂肪酸から作られるホルモン様の物質です。
脂肪酸の種類により1,2,3の3つのグループに分かれていて全部で27種類有ります。
心臓発作、血栓、高血圧、関節炎などに関係あるといわれています。
血管作動性因子
血管作動性因子
アンジオテンシン、エンドセリン、NO、ナトリウム利尿ペプチドのような血管を収縮させたり緩めたりする物質。
アンジオテンシン
I型とII型がある。
アンジオテンシンIはACE (アンジオテンシン変換酵素)によりアンジオテンシン・になる。
アンジオテンシンIIは急激に血圧を上昇させる。
エンドセリン
エンドセリン(ET)は、血管内皮細胞由来の血管収縮物質として見出されたペプチドホルモンである。
ヒトETにはアミノ酸 2ないし6個の差異で3種類のアイソペプチドが知られ、 それぞれET-1、ET-2およびET-3と命名されているが、内皮細胞にて合成・分泌されるのはET-1のみである。
また、末梢血中に存在するのはET-1、ET-3および前駆体big ETであり、ET-2はほとんど認められない。
ナトリウム利尿ペプチド
ANP,BNP,CNPの3種類存在します。
心房性ナトリウム利尿ペプチドは血液量が増えたときに心臓から分泌され尿を出すように働きます。
実験技術
PCR(polymerase chain reaction)
プライマーというDNA断片を用いてDNAの特定の領域を増幅させる方法。
その他
内分泌撹乱化学物質
いわゆる環境ホルモンと呼ばれる物質。ダイオキシン、PCB、トリブチルスズ、ノニルフェノールなどがある。
プロテオミクス
特定の機能を担う上での関与するタンパク群を総合的に解析すること。
バンダービルト大学
テネシー州の州都ナッシュビルにあります。
1873年にコモドアー・コーネリアス・バンダービルトにより設立された、南部の名門大学です。
外国への知名度はそれほど高くはありませんが、それぞれの専門分野では、世界的に知られています。