精巣で高発現している新規因子TZFの構造および機能解析


 当研究室では、骨芽細胞より新規の因子(TZF)を発見し、この因子についての解析を行っています。
これまでの実験結果により

  1. TZFには長いもの(TZF-F)と短いもの(TZF)が存在し、同じ遺伝子から作られている。
  2. 精巣で高発現している(ノーザンブロッティングの結果より)
  3. 核内に存在すると予想される(培養細胞での発現実験の結果より)

以上のことが確認されています。

現在は結合する因子の探索や、ノックアウトマウスの作成を行っており、将来的にはこの因子が骨の形成や維持にどうかかわっているのかを明らかにしていく予定です。




TZFの模式図

TZFのアミノ酸配列の模式図です。TZFには長いもの(TZF-L)と短いもの(TZF-L)が存在し、途中までは同じ配列をしていることがわかりました。


                     
TZFの組織局在

TZFが どの組織にあるのかをノーザンブロット法という実験法で調べました。色が濃いほど量が多いことを示しています。
TZFが精巣におおくあることが分かります。GAPDHは実験がうまくいってるかの目安となるものです。