「命助かるかぜ予防: 鳥・新型インフルエンザの個人的対策」
平成19年(西暦2007年)4月
早川吉則
(ユネスコ・アジア文化センター維持会員)
(日本フォスター・プラン協会会員)
2007年3月8日以来の訪問者
近年高病原性鳥インフルエンザが変異し て人から人へと 感染するようになり、新型インフルエンザとして1918年のスペイン 風邪のように大流行し、大量の死者を 出すようになるのではないか と恐れられている(悪くすると世界全体では3億人(20人に1人)が死亡する 可能性が指摘 されている。実際に起こってみないとわからないが、 へたをするともっと多 いかもしれない。 スペインかぜの時、人口稠密な日本では罹患者が多く、 約40%の人口が罹患した。世界平均での罹患率は30%であった(「インフルエンザの世紀」、 加地正郎著、平凡社新書、東京、2005年、43頁)。当時の世界人口は18億人、日本の 人口は5千5百万人であった。 スペインかぜの致死率は約2%〜5%であったが、 鳥インフルエンザ 罹患者の致死率は約 60%である(「人類vs感染症」、岡田晴恵著、岩波ジュニア新書、東京、171頁) 。人口密度はスペインかぜ当時よりもさらに約3倍 稠密になっているが、当時 の罹患率を用いてもあまりにも恐ろしい 数字になる。怖がりすぎるとパニックになって合理的・理性的な対応ができなくなる 可能性がある。 そこで根拠はないが新型インフルエンザの罹患率を 仮に全人口の10%であるとしてみると、 60%の致死率と組み合わせて人口の20分の1を超えている。これは エネルギー危機より長期的には 被害が 少ないが、短期的には耐え難いほどの被害である。このホームページの目的はセンセーショナルに人々を 怖がらせることではなく、いくらかでも人命の 被害を少なくすることである)。 現在までの鳥インフルエンザに罹患した患者の致死率は先に述べたように 約60%でガンの50%より悪い。 またガンより さらにたちが悪いのは伝染することである。被害を減らすには、 罹患率をさげる こと(予防)と致死率を下げること(治療)が大切である。 治療法も良く分からず、患者からの2次感染により患者が増えるので予防が特に 大切である。鳥インフルエンザは現在のところ 鳥から人には容易に感染しないが、ウイルスが変異して、 人から人に感染する新型インフルエンザが発生し、大流行するのではないかと恐れられている。 新型インフルエンザ大流行の予防に は防疫・ワクチンの開発など専門家の活躍が期待されている。しかし鳥インフルエン ザは多数の渡り鳥が感染していることとインフルエンザの感染力が強いことから 先年 のSARSの様に押さえ込むことが難しい。世界保健機関(WHO)を中心とした専門 家は悲観的な見通しを立て、新型インフルエンザが発生するのは時間の問題だと考 えている(「パンデミック・フルー」、岡田晴恵著、講談社、東京、53頁: 「新型インフルエンザ・クライシス」、 外岡立人著、岩波ブックレット、2006年、東京、2頁)。 新型インフルエンザが 発生すると困るが、専門家だけでなく、 多分我々素人にも出来る対策があると思う。私事にわたって恐縮だが約15年前まで私 は夏の終わりに毎年高熱の出る風邪にかかっていた。またインフルエンザにもか かった。乾布摩擦が良いというので試みたが予防効果はなかった。ところが子供 の時に銭湯で聞いた「湯上がりに水を浴びると良い」という話を思い出し、夏か ら1年中実行してみた。するとそれ以来ぴったり風邪やインフルエンザにかから なくなり、せいぜい鼻風邪で済んでしまうようになった。少々頭が痛い程度で は水浴びは中断していない。水はまず足、手、胴の順にかけ、心臓マヒを起こ さないようにする必要がある。個人の体質にもよると思われるが、いろいろな 風邪予防法を調べれば有効な方法は各人なりにあると思われる。多分まだ大流 行までには少し時間があるのでいろいろ試みて見ることをお勧めする。またイ ンターネットでの調査によれば冬から始める場合は水のかわりにぬるま湯を用 いるとのことである。 歯周囲菌の作用によってインフルエンザウィルスがより人 に感染しやすくなることを防ぐため歯をよくみがいたり、舌もみがいて口の中 を清潔に保つことなども老人施設で行われているインフルエンザ予防法である。 風邪予防法は単独でやるよりいくつかを併用することが望ましいと思われる。 うまくすると自分も命が助かるかもしれないし、家族・知人・電車でご縁があ って乗り合わせた他人等にも鳥インフルエンザをうつさないように出来る。こ れは立派な民間防疫対策になるのではないかと思われる。また「湯上がりの水 浴び」等の風邪予防法は免疫力を高め、ガンを防ぐことも出来る可能性もある。 風邪予防のために大切なことはこの他に「たばこをすわない」、「人ごみに行かない」 「外出から帰ったら手を洗い、うがいをする(後出の臼田篤伸氏は単にうがい をするだけでなく、ついでにその水か 茶を飲み込めばうがいではとれなかった のどの奥のインフルエンザウイルスが洗い流されるのでより有効であると 述べている(予防嚥下法:ぶくぶくゴックン)。他の医師の本ではウイルスは 約30分で細胞内に侵入する という医学的理論 をあげて、30分に一回位の頻度でうがいをしていないといけないので、うがいは 予防にはほとんど 役立たないとしている。医学の世界には不明なことが多いので一見よさそうな 方法が かえって悪かったり、一見悪そうな方法がかえってよかったりすることが他の 学問分野に比べて多い。おそらくうがいをして水か茶を飲み込むことは有効で あると 思われる。それにペットボトルに入ったお茶を持ち歩いて30 分に1回程度「ぶくぶくゴックン」することぐらいは 命が助かるのならばなんで もないことだ。30分に一回「ぶくぶくゴックン」をするのは少し多すぎるので、 新型インフルエンザがはやり始めたという情報が入る前は1時間か2時間に 一回くらいでよいのではないかと思われる。臼田氏は風邪を引きそうなとき、夜間は200分に一 回程度の「ぶくぶくゴックン」を薦めている。外出時はもっと頻度が高くてもよ さそうでる。おそらく臼田氏は患者を 一人診療するごとに「ぶくぶくゴックン」をしているのではないかと思われる )」、「外出先では手袋・マスクをする(後出の臼田篤伸氏は「ぬれマスク」が より有効としている。またウイルスを防ぐと称するマスクも販売されている)」、 「流行期には目からの感染を防ぐためゴーグルもする」、 「外出先で口の周りや鼻の周りを触らない」、 「栄養が偏らないようにする」、「規則正しい生活をし、早寝早起きをする」などが あるようである(最近見つけた本で「新カゼに勝つ 本」臼田篤伸著、風塵社、2005年発行 、は結構役に立ちそうな本のように 思われる。著者は歯科医で患者と顔が接近するので風邪に感染しやすく 、色々工夫して風邪の感染を防ぐ具体的方法を考案したとのことである)。 これらの生活習慣について実際の風邪予防効果との相関を取ってみる等の 調査が必要であると思われる。今はあらしのまえのしずけさ。しずかな うちに対策をしておけばあらしの被害を少なくできる。新型インフルエンザが発生すると 1ヶ月以内に世界同時に多数の患者が発生しその後2〜3ヶ月にわたって集中した世界的 流行を起こす(前出「人類vs感染症」194頁)と考えられているのでこれらの予防策の多くは 新型インフルエンザが発生する前から心がけておいたほうが良いと 思われる。もちろん新型インフルエンザの 対策には個人的対策のほかに 社会的対策、 医学的対策も重要である。 万一新型インフルエンザがはやり始めてもパニックに陥ることなく、着実に予防を 心がけよう。あまり軽く考えすぎてはまずいが、風邪にさえかからないようになっておけば新型 インフルエンザなどはどこ吹く風(風邪?)になるかもしれない?
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