
現代を生きる私たちは、さまざまな社会的場面で意見の対立や紛争に直面したり、新たな社会関係の形成といった課題に取り組むことが避けられません。その際、私たちはどのような姿勢で、どのように対処すべきでしょうか。
私たちの社会はいよいよ成熟性を高めており、人々が互いに異なる多様な存在であることを尊重し認め合いながら、相互のたゆまない話し合いの努力を通じて新しい価値の創造に取り組むという基本的な姿勢が求められています。このアプローチは地道な努力を要するものであり、決して華々しいものではありませんが、ひろく人々の間に浸透すれば、社会的な諸課題への取組みを支える大きな土台となるでしょう。
桐蔭横浜大学ミディエイション交渉研究所は、こうした社会生活上の問題への取り組みについて、ミディエイションや交渉というアプローチを基本に据えて、法学だけでなく心理学その他の関連諸分野を含めた総合的な研究を組織的に進め、その成果を次世代を担う大学教育の刷新に活かすことを主たる目的として設立されました。
これと並び、社会的貢献の見地から、法曹(弁護士など)や隣接士業(司法書士、行政書士など)などのプロフェッションだけでなく、さまざまな仕事に携わる一般の方々に広く研修の場を広げていくことを重要な方針とします。
研究所長 大澤恒夫