保険業界の変容

 

「ウイルス感染」OK新保険 国内初 AOL、三井物産が提携で  毎日インターネット情報

 

  インターネット、パソコン通信サービスのAOLジャパンは、三井物産との業務提携で個人ユーザー向け保険サービス「AOL保険センター」を開設した。国内で初めてコンピュータウイルスに感染したパソコンも保証対象にする「パソコン保険」をはじめ、「自動車保険」「海外旅行総合保険」の3種類の保険商品を、オンライン販売していく。また保険に関する情報を提供する「保険ニュース」も近くスタートさせる。

 

 「パソコン保険」は、三井物産と英のコマーシャル・ユニオンが開発した。パソコンのトラブルについては、メーカーが故障や不具合について保証しており、従来の保険でも盗難や破損などがカバーされていた。AOLのパソコン保険は、従来対象外となっていたウィルス感染や地震による破損などを新たに加えたことが特徴。また、壊れたパソコンの引き取りから修理後の配達までも請け負う。AOL会員限定した保険で、AOL保険センターの開発・運営は、三井物産の全額出資子会社、三井物産保険センター(東京都千代田区)が業務を代行する。

 

 保険センターでは今後、住宅関連保険や、生命保険分野では「貯蓄型」「病気・けが時の保障」「死亡時の保障」などの追加も予定。オンラインのインタラクティブ(双方向)性を生かし、加入中の保険を管理するサービス「保険マネージャー」や、保険料の試算ができる「保険料シミュレーション」も順次開設していくという。

 

オンラインで見積もり、申し込みができるインターネット保険サービスは、営業担当者が直接出向く手間と時間が省けるなどメリットが多く、生・損保各社の参入が相次いでいる。AOLジャパンは、ウイルス感染被害を保証するなど会員限定の独自保険を提供することで一層の会員拡大につなげていく考えだ。

 

AOLジャパン] http://www.jp.aol.com/

三井物産] http://www.mitsui.co.jp/

 

(臺 宏士) [Mainichi Daily Mail Internet/ 19990604]

 

 

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